鍼灸サロン孔‒KOH‒の西上孔一朗です。
当院は京都市中京区の京都市役所前駅から徒歩5分のところにあります。
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月経困難症は2つのタイプがある!?
月経困難症とは、月経時の下腹部痛・腰痛・頭痛・悪心・下痢などの症状を指します。
このような症状が強く、日常生活に支障をきたす場合には「月経困難症」と呼ばれます。
月経困難症は、大きく分けて以下の2つのタイプに分類されます。
機能性月経困難症
ホルモンバランスの乱れやプロスタグランジンの過剰分泌が原因とされ、
子宮内膜症などの明確な病変を伴わないタイプです。
初潮から数年以内に発症しやすく、10〜20代の若年層に多い傾向があります。
器質性月経困難症
子宮内膜症や子宮腺筋症、子宮筋腫などの明確な疾患が存在する場合に分類されます。
30代以降の女性に多く、痛みが徐々に強くなる傾向があるのが特徴です。

東洋医学からみた月経困難症
東洋医学では、月経困難症は体の「気・血・水」のバランスが崩れた状態と考えます。
特に、以下のようなタイプに分けてアプローチしていきます。
気滞血瘀(きたいけつお)タイプ
ストレスや情緒の乱れにより「気」の巡りが悪くなり、
それに伴い「血」も滞ることで生理痛が引き起こされます。
寒湿凝滞(かんしつぎょうたい)タイプ
体を冷やす飲食物の過剰摂取や冷えによって体内に「寒湿」が溜まり、
それが経絡の流れを滞らせて痛みとなるタイプです。
気血両虚(きけつりょうきょ)タイプ
慢性的な体力低下や消耗により、気と血が不足しているタイプ。
月経中に強い疲労感やめまい、倦怠感を伴いやすくなります。
鍼灸によるアプローチ
鍼灸では、これらのタイプを見極めた上で、
全身のバランスを整えることを目的にアプローチを行います。
体質に応じたツボ刺激
冷えが強い方には「三陰交」や「関元」など温める作用のあるツボを、
血の巡りが悪い方には「血海」や「太衝」など巡りを良くするツボを使います。
自律神経へのアプローチ
交感神経と副交感神経のバランスを整えることで、
ホルモン分泌をコントロールしやすい体へと導いていきます。

まとめ
月経困難症には「原因のあるもの」「原因のないもの」がありますが、
いずれも放置せず、早めの対処が大切です。
痛み止めだけに頼らず、体質を整えるケアを取り入れることで、
将来的な婦人科トラブルの予防にもつながります。
鍼灸では「根本から整える」というアプローチが可能です。
月経痛でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談くださいね。