鍼灸サロン孔‒KOH‒の西上孔一朗です。
当院は京都市中京区の京都市役所前駅から徒歩5分のところにあります。
皆様に有益な情報をお届けできるようブログを書いていきますね!
はじめに
早速ですが当院では『首肩痛』『坐骨神経痛』『生理痛』『慢性胃腸炎』に特化した情報をHPにてお伝えしております。
では、なぜこの4つの症例なのか?
それは当院で施術する疾患として多いからです。
今回は上記の症状にも関係する「自律神経系」に対してお話していきます
前回の続きになりますが、今回はIBS(過敏性腸症候群)に絡めてお話ししていきます。
IBSは、検査で異常が見つからないにもかかわらず、腹痛や便通異常が続く疾患です。
これはまさに、ポリヴェーガル理論でいうところの「神経系が『安全』を感知できず、内臓が防衛反応を起こしている状態」と言えます。
「緊張するとお腹が痛くなる、、」
「トイレの場所を確認しないと不安になる、、」
「痛くなったらどうしよう、、」
こうしたIBSの症状は、単なる胃腸の問題ではなく、脳と腸を結ぶ「脳腸相関」の乱れが原因です。
実は、お手玉トレーニングと鍼灸は、この脳腸相関を整えるための強力なセラピーになります。
1. IBSの原因は「背側迷走神経」の過剰反応?
ポリヴェーガル理論では、IBSのような消化器のトラブルをこう解釈します。
-
背側迷走神経のシャットダウン
強いストレスを感じると、体は「死んだふり(凍りつき)」をしようとします。
この時、内臓を司る背側迷走神経が過剰に働き、腸の動きが極端に早くなったり(下痢)、止まったり(便秘)するのです。
鍼灸は、この「お腹にこもった緊張」を物理的に緩めるのが得意ですが、そこにお手玉を加えることで、さらに根本的な変化が生まれます。
2. なぜIBSにお手玉が効くのか?
「お腹が痛いのに、なぜ手を使う運動なの?」と思うかもしれません。
そこには3つの理由があります。
-
「上を向く」という解毒
IBSの方は、不安から視線が下がり、猫背になりがちです。
お手玉は放物線を追うため、自然と視線が上がり、胸郭が開きます。
これにより、物理的に圧迫されていた内臓が解放され、呼吸が深くなります。 -
脳の注意を「内側」から「外側」へ
IBSの症状が悪化する一因は、「お腹が痛くなるかも」という内面への過度な集中(内受容感覚の過敏)です。
お手玉という「外側のリズム」に意識を向けることで、脳の過剰な自己監視を一時的にオフにし、神経系をリセットできます。 -
「安全な予測」の構築
「投げたものが、手の中に戻ってくる」。
この単純で正確な予測の繰り返しは、予測不能な腹痛に怯える脳に対して、「世界は予測可能で安全である」という感覚を再学習させます。
3. IBS専用:鍼灸×お手玉のシナジー・ポイント
特に効果を高めるために、以下のポイントに注目します。
-
「足三里」や「天枢」への刺鍼
日々の臨床でもよく使う上記のツボ。
胃腸の動きを整えるツボへ鍼をした後、そのまま、あるいは抜鍼直後にお手玉を行います。
-
ゆったりとした「1個投げ」から
IBSの方は神経系が繊細です。
難しいジャグリングを目指すのではなく、1個のお手玉を右から左へ、ゆっくりとした放物線を描いて投げるだけで十分です。
最後にアドバイス
IBSの改善に必要なのは「腸をコントロールすること」ではなく、「腸が安心して動ける環境(神経系)を作ること」です。
鍼灸で土壌を整え、お手玉のリズムで脳に安心を教える。このアプローチが、薬に頼りすぎない日常への第一歩となります。
「安心と安全の感情の減少」
この状態を甘くみてはいけません。
急性、慢性症状のどちらにも悪影響を及ぼします。
仕事環境(労働内容、時間、空間)
人間関係(家族、職場、パートナー、友人)
プライベート(時間がない、お金がない)
様々な観点から「安心と安全」という感情は減少する可能性があります。
そこで、考えて欲しいのです。
- 自分はどんな時に幸せを感じるのか?
- 誰といた時に安心感を感じるのか?
- そのような時間を1日、週、月にどれだけ確保できているのか?
重いものを持とうとした時や急な動作をしたわけでもないのにギックリ腰になったりします。
それは何故か?
時に自律神経系がそのような症状を引き起こしてしまうのです。
お身体が資本です。健康であれば何でもできます。
是非、自分自身と会話してみてくださいね!