鍼灸サロン孔–KOH–の西上孔一朗です。
当院は京都市中京区の京都市役所前駅から徒歩5分のところにあります。
皆様に有益な情報をお届けできるようブログを書いていきますね!
はじめに
早速ですが当院では『首肩痛』『坐骨神経痛』『生理痛』『慢性胃腸炎』に特化した情報をHPにてお伝えしております。
では、なぜこの4つの症例なのか?
今回は『慢性胃腸炎』に対する僕の考えと想いをお伝えできればと思います。
皆さんは慢性胃腸炎という病態をご存知でしょうか?
[食欲不振]、[便秘]、[腹痛]、[下痢]、[悪心嘔吐]などの消化器系の症状が出る状態を指します。
原因も様々で細菌、ウイルス、ストレス、過労などがあります。
本日は慢性胃腸炎の症状の一つである便秘についてお話をしていきます。
便秘とはどのような状態なのか?
便秘とは、本来排出すべき糞便が大腸内に滞ることによる兎糞状便・硬便、排出回数の減少や、
糞便を快適に排出できないことによる過度な怒責、残便感、直腸肛門の閉塞感、排便困難感を認める状態のことをいいます。
実は便秘というのは疾患名でも症状名でもなく、状態名であると定義されています。
排便の機序を詳しく説明します
一般的には朝食後の胃ー結腸反射による大蠕動によってS状結腸の糞便が直腸に送られ、
直腸内圧が30〜50mmHgに高まると、直腸壁に分布している骨盤神経が刺激され、
脊髄を経て大脳へ伝えられて便意が起こります。
便意が起こると反射的に直腸の蠕動と内肛門括約筋の弛緩が起こって糞便を体外へ排出しようとします。
(これを直腸ー肛門反射といいます)
排便は骨盤底筋群(外肛門括約筋と恥骨直腸筋)を弛緩させ、
いきみ(随意的に横隔膜と腹直筋の収縮による腹圧亢進)により行われます。
排便においては、この協調運動を無意識的に行なっているのです。
便秘の原因とは?
過度なストレスによる影響で自律神経が乱れうまく働かないことにより、
正常な腸の蠕動運動が起こらず便が滞って排出できず便秘に繋がります。
急性の便秘
- ストレス性:一過性で他の症状が大きく出ない
- 腸閉塞、腹膜炎:激しい腹痛を伴う
- 大腸がん、イレウス:全身衰弱をきたす
慢性の便秘
- 機能性便秘:習慣性で全身状態は良好(弛緩性、痙攣性、直腸性)
- 痔疾患:排便時疼痛で鮮血便が見られる
- 過敏性大腸症候群:ストレスにより下痢と腹痛、便秘を繰り返す
- 巨大結腸症:極めて頑固な便秘
男女比
女性の方が多い傾向にあります。
男性に比べて腹筋が弱いため、大腸が便を送り出す力が弱いとされています。
ホルモンバランスや過度なダイエットも関係しています。
あとは男女問わず、ストレスによる自律神経の乱れからくるケースが多いです。

ご自身で判断できる知識を持っておこう!
- 正常な排便回数:多くても1日3回、少なくても週3回あればOK
- 便性:ブリストル便形状スケールを参考にしましょう
- 腹部症状:腹痛や腹部膨満感の有無を確認
この状態になったら要注意!!
- 排便習慣の急激な変化(6ヶ月以内の予期せぬ3キロ以上の体重減少)
- 異常所見(腹部腫瘤の触知、腹部の波動、血便)
- 発熱、関節痛
上記に当てはまる場合は鍼灸院ではなく、まず病院に行くべきです!
便秘を防ぐために何をすればいいのか
- 食物繊維の摂取
穀物、イモ類、キノコ類などを意識して摂りましょう。 - 水分をしっかり摂りましょう!
1日1リットルが最低ラインです。
特に朝一番と寝る前のお白湯がオススメ! - 適度な運動を心がけましょう!
有酸素運動が理想的。
30分ほどの散歩を週3回は行いましょう。 - 温熱療法
お腹周りを温めると腸の動きが活発になります。
おへそと鼠蹊部の間を温めるのがポイントです!
鍼灸治療で便秘になりにくい体質へ!
東洋医学の素晴らしいところは、副作用が一切なく症状をなくし、
心も体もポジティブな方向へ導いてくれることです。
当院では腹部だけでなく、頭部・背部・下腿・腰臀部へもアプローチします。
潰瘍性大腸炎やIBSなどが改善した方も多くおられます。
気になる方はぜひ一度ご相談くださいね!
