鍼灸サロン孔–KOH–の西上孔一朗です。
当院は京都市中京区の京都市役所前駅から徒歩5分のところにあります。
皆様に有益な情報をお届けできるようブログを書いていきますね!
はじめに
先日、「坐骨神経痛で悩まれている方へ」というブログを書きました。
今回は当院で実際にどのような理論から症状に対して施術しているのかをお伝えします。
- 西洋医学的アプローチ
- 東洋医学的アプローチ
- 自律神経系アプローチ
- まとめ
上記の内容でお話していこうと思います。
①西洋医学的アプローチ
坐骨神経痛を施術していくにあたり解剖的視点が重要になってきます。
坐骨神経は、第4腰神経から第3仙骨神経により構成されている。
第4・5腰神経は大腰筋の内縁を下り、仙腸関節の前で第1〜3仙骨神経前枝が順次加わる。
この後、骨盤内で上殿神経が分岐し、他は梨状筋下を通り、大坐骨孔から殿部に入る。
上記は坐骨神経の解剖を専門的に説明した内容になります。

難しいことは省きまして…。
ここで重要なことは梨状筋という筋肉だということです。
この梨状筋の状態により坐骨神経痛の症状レベルが大きく左右されます。
【主要筋肉】
梨状筋、上双子筋、下双子筋、大腿方形筋、内閉鎖筋、半腱半膜様筋
②東洋医学的アプローチ
坐骨神経痛に対する東洋医学的アプローチとしては、痛みが出現している場所をまず特定します。
鍼灸では経絡(ツボの通り道のこと)を使用して施術することが多いです。
坐骨神経痛の症状がよく出る経絡としては足の太陽膀胱経と足の少陽胆経になります。
これらの経絡は上記の西洋医学でも説明した筋肉が存在します。

この坐骨神経痛においては、梨状筋近辺に直接鍼灸を施術した方が効果が高いとされています。
使用するツボとしては、環跳、腎兪、殷門、承扶など
ただし、効果が局所的にアプローチをしても改善しない場合もあります。
その際は、手先や頭の生え際に存在するツボを使用します。

③自律神経系アプローチ
では、どれぐらいの頻度で通うべきなのか?
重症レベル
頻度は最低週1回が理想的です。
早く治したいという希望があるのであれば週2回でもOK
ただし、坐骨神経痛は重症だと歩けない方もおられます。
この場合、病院や鍼灸治療院にも行くことが困難なケースもあります。
可能であれば、鍼灸師は出張施術をしている院もありますのでネットで検索することをオススメします。
当院でも出張は可能ですので必要であればお問い合わせください。

鍼灸を受けることができない状況の場合ですが、坐骨神経痛は絞扼障害なので基本的には温熱療法が有効です。
痛みが強く出ている時期なのでストレッチは控えてください。
2,3日は安静が一番の近道です。
自宅で非常に効果があるのが呼吸法です。
痛みが強い時は呼吸が浅くなっているケースが多いので深い呼吸を意識してください。
呼吸法は自律神経を調整する目的もあるので実践あるのみです!
Webで『横隔膜 呼吸法』と検索するといいですよ!
軽度レベル
生活に支障はないが痛みがある状態です。
この状態であればすぐに鍼灸院へいらしてください!
頻度としては、週1回もしくは10日に1回からで十分かと思います!
この段階ですとジッとするよりは有酸素運動をした方がいいですね!
もちろんストレッチも効果的です。
ギックリ腰でもそうですが、動けるのであれば動いたほうが早く治ります。
④まとめ
今回は坐骨神経痛に対する内容でした。
神経痛は原因不明なケースも多々あります。
ですが、坐骨神経痛は解明されていることもたくさんあり、鍼灸院でお力になれますので困っている方はいらしてくださいね!