鍼伮サロン孔‒KOH‒の西上孔一朗です。
当院は京都市中京区の京都市役所前駅から徒歩5分のところにあります。
皆様に有益な情報をお届けできるようブログを書いていきますね!
はじめに
早速ですが当院では『首肩痛』『坐骨神経痛』『生理痛』『慢性胃腸炎』に特化した情報をHPにてお伝えしております。
では、なぜこの4つの症例なのか?
それは当院で施術する疾患として多いからです。
今回は上記の症状ではなく「自律神経系」に対してお話していきます
その不調、「気のせい」ではありません
神経を整える「第三の道」:鍼伮とスラックレールで自律神経をリセットする方法
もしあなたが、慢性的な肩こり、漠然とした不安、疲れが抜けない日々を過ごしているなら、「気のせい」「ストレスのせい」で片付けてはいませんか?
実は、その不調の背後には、あなたの「自律神経」が深く関わっています。
私たちは日々の生活の中で、知らず知らずのうちに緊張やストレスに晒され、自律神経がアクセル(交感神経)を踏みすぎた状態、あるいはフリーズ(背側迷走神経)した状態に陥りがちです。
このブログでは、自律神経を整え、本当にリラックスした状態(安全な状態)を取り戻すための、東洋医学と最新の神経科学に基づいたアプローチをご紹介します。
ポリヴェーガル理論が示す「安全の神経」
私たちの体をコントロールする自律神経には、大きく分けて3つの状態(階層)があることが、ポリヴェーガル理論によって明らかにされています。
- 社会的交流システム(安全とつながりの神経:腹側迷走神経)
状態:リラックス、好奇心、落ち着き。
体のサイン:呼吸が深く、心拍が安定し、他者とのアイコンタクトが取れる。
目的:この状態こそが、最も自然治癒力が高まり、心身が安定する「ホームポジション」です。 - 動員システム(闘争・逃走の神経:交感神経)
状態:ストレス、不安、怒り、過緊張。
体のサイン:浅い呼吸、動悸、肩や首の筋肉の緊張。
目的:危険を感じたときに戦うか逃げるかの準備をするための、エネルギーを燃やす状態です。 - 不動化システム(フリーズの神経:背側迷走神経)
状態:無気力、慢性疲労、解離、パニック、うつ状態。
体のサイン:消化器系の不調、冷え、体が重く動けない。
目的:命に関わるほどの極度の危険を感じたときに、痛みを麻痺させ、死んだふりをしてやり過ごす状態です。
鍼伮やトレーニングの真の目的は、ストレスによる②や③の状態から、①の「安全な状態」へと神経系を優しく導くことです。
鍼伮の役割:深部の「安全警報」を解除する
鍼伮治療は、単なる痛み止めではありません。それは、自律神経が支配する「深部の固有感覚」に直接働きかけます。
- 筋肉の過緊張と神経の警報:ストレスで体が緊張すると、筋紡錘というセンサーが過敏になり、「危険だ!硬くなれ!」という警報(交感神経の働き)を出し続けます。
- 鍼によるリセット:鍼を特定のツボやトリガーポイントに打つことで、この警報を直接リセットします。鍼が深部の組織に触れる感覚は、脳にとって「外からの予測可能な安全な刺激」となり、興奮していた自律神経(交感神経)のボリュームを下げ、①の腹側迷走神経の活性化を促します。
- 効果:呼吸が深くなり、胃腸の働きが安定し、心が落ち着く。これは、体が「もう安全だ」と学習し始めているサインです。
スラックレール:遊びを通じて「今、ここ」の安全を学ぶ
鍼伮で神経のボリュームを下げた後、日常生活で①の安全な状態を維持するために非常に有効なのが、固有感覚トレーニングとしてのスラックレールです。
固有感覚とは?
固有感覚とは、目で見なくても、自分の関節が今どの角度で、筋肉がどれくらいの力で働いているかを把握する能力です。
スラックレールとポリヴェーガル理論
- 「今、ここ」への集中:スラックレールに乗っている間、あなたは過去の不安や未来の心配をする余裕がありません。バランスを取ることに全身の意識が向かい、否応なく「今、この瞬間」に引き戻されます。
- 予測可能な「小さな成功」:転ばないように集中し、わずかでもバランスを取れた瞬間、脳は「予測可能な環境でコントロールできている」という小さな成功体験を得ます。この成功体験の積み重ねが、神経系に「ここは安全だ」という学習を上書きしていきます。
- 効果:スラックレールは、遊びを通して①の社会的交流システム(腹側迷走神経)を鍛える理想的なツールです。脳と体を統合させ、ストレスに強い、しなやかな神経系を育てます。
まとめ:「安心感」は治療から生まれる
鍼伮とスラックレールは、あなたの神経系に対し、異なる角度から「あなたは安全です」というメッセージを送ります。
治療とは、痛みを取るだけでなく、あなたの体の中に「真の安心感」を取り戻すプロセスです。
私たちは、鍼伮を通じて神経をリセットし、スラックレールを通じてそのリセット状態を維持するお手伝いをします。
この「安全の道」を一緒に歩み始めませんか?まずは、あなたの今の神経系の状態をチェックすることから始めましょう。